
画像出典/イラストAC
学校で習ったけど実際に見たことが無い「プラナリア」。水族館や動物園に行く機会があれば、淡水魚や両生類などの水槽をよーく観察してみましょう。プラナリアを発見できるかも?(2021.10.21 記)
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プラナリアとは、生態、生息地、エサなど

画像出典/nwnature.net
学校の理科の授業で「プラナリア」という生物のことを習った記憶はありませんか。
驚異的な再生能力を持つプラナリアは、体を縦に切っても横に切っても切り刻んでも、それぞれの断片が1匹として再生します。
学校で習ったからそれは知っている、という人でも実際に見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
プラナリアはウズムシという仲間の総称。北海道の北部以外、日本のほとんどの地域に分布していて、川の上流や水田などの比較的水質の綺麗な場所にいるとのこと。
自然界では、カゲロウの幼虫などを食べる肉食性で、飼育下では、牛や鶏のレバー、アカムシ、メダカのエサなどを餌として使います。
山本文緒の小説のタイトルとしても知られる「プラナリア」
乳がんで右胸を切除した主人公が、人生に苦しむ中で、次はプラナリアになりたいと願う姿を描いた小説「プラナリア」。
自然観察や生物に興味の無い方でも、2021年10月18日に亡くなった直木賞作家の山本文緒(やまもとふみお)の作品名として知っている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
小説「プラナリア」は、乳がんで右胸を切除した主人公が、人生に苦しむ中で、生まれ変わったら次は、たくましく何度も再生できる生物プラナリアになりたいと願う姿を描いています。
水族館・動物園でプラナリアを探そう
北部など一部地域を除いて北海道内にも生息しているというプラナリアですが、実際に自然界で見つけるにはどうしたら良いのでしょうか。
小川などで川底の石を剥がして、水槽に入れてじっくり観察していると、見つけることができ、自然観察に慣れている人であれば、そんなに難しくない作業。
そうはいっても、都会暮らしの人たちにはちょっとハードルが高そうですね。
発見する楽しみ方としては、水族館や動物園の爬虫類・両生類などの水槽を観察してみると、希にプラナリアに出合うことがあります。
こちらは、北海道内のとある水族館。カエルの水槽です。
ほうら、いたいた!水槽をよーく見ると、1~2cmほどの小さなナメクジのような生物がいました。
あ!間違いなくプラナリアだ!
一番下の個体は、右側が頭ですね。小さな2つの目を確認することができます。
下記のサイトによると、プラナリアの発生原因として、購入した熱帯魚や水草、飼育水に混入してきた場合や冷凍アカムシから混入してしまう場合などが考えられるそうです。
リンク:アクアリウム北海道
さーて、お手軽にプラナリアを観察したところで、イメージが湧いたでしょうから、次回は、山の小川に出かけてみましょうか。
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