2022年5月19日に実施された映画『カムイのうた』制作発表会で挨拶されていた旭川アイヌ協議会の川村久恵氏のコメントを文字に起こしました。
Youtube動画では、音声が若干聞き取りづらいので、当記事を参考にしてください。
映画「カムイのうた」とは
明治・大正期のアイヌ文化伝承者で19歳の若さで亡くなった千里幸恵の生涯を題材にした映画「カムイのうた」(菅原浩志監督)が、2023年秋の完成を目指して制作されています。
この映画は、北海道東川町が企画・制作。天宮良、島田歌穂、清水美砂、望月歩 らが出演し、東川町、東神楽町をはじめ札幌市、夕張市、共和町などで撮影が行われた模様です。
映画『カムイのうた』制作発表会 における川村久恵氏コメント
アイヌの辛かったこと楽しかったこと全て凝縮されてこの映画ができると思っております。
また、そういったものっていうのは、なかなかほかの方はできないだろう。
アイヌの文化が多くの人に広まっていく、それは素晴らしいことだけれども、そうではなくてアイヌの本当の気持ち、本当の辛さとか、そういったものが置き去りにされている部分もまたあるわけです。
そういったものをくみ取っていただける菅原監督、そして素晴らしいキャストが決定したということで、私たち、旭川のアイヌも、もちろん全面的に協力させていただきますし、大変希望を持っております。
それは、私たち今生きているアイヌだけではなくて、先人たちの希望であり夢だったことだろうと思います。
そして何より知里幸恵さんが「アイヌ神謡集」の中にも残していたとおり、私たちの言葉が残ってほしい、私たちことを知ってもらいたい。
そういった●●に思いますので、この映画はおそらくながくながく人々に見ていただけるものになるものと信じております。
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