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初山別村で発見の新鉱物「初山別鉱」「留萌鉱」国際機関が認定【北海道留萌管内】


新鉱物を含む砂金 画像出典/東京大学物性研究所

留萌管内初山別村を流れる初山別川で採取された砂金の中から採取された2種類の鉱物が、国際鉱物学連合によって新種の鉱物として承認されました。

発見したのは、東京大物性研究所技術職員の浜根大輔さんで、和名は、「初山別鉱」、「留萌鉱」と命名され、標本は東京の国立科学博物館に収蔵されるとのことです。

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「新鉱物」とは

「鉱物」とは自然界に存在する物質のうち「地質作用で生じる、一定の化学組成と結晶構造をもつ固体物質」のことを指します。現在、地球上では、5,000種類以上の鉱物が確認されておりこれまでに知られていない「化学組成と結晶構造」を持つ場合は、それが「新種」であり、「新鉱物」と呼ばれます。

「新鉱物」は、1958年に設立された国際鉱物学連合の専門の委員会で新鉱物の審査と承認が必要で、初山別鉱と留萌鉱は、2019年4月3日に承認を受けました。

「初山別鉱」と「留萌鉱」の特徴

「初山別鉱」は銀とスズだけから成り立つ鉱物で、世界初の発見とのこと。一方、「留萌鉱」は金とスズだけが結びついた鉱物で、世界で発見は2例目。

これらの鉱物は、砂金に包まれており、外見からはその存在が全くわからないばかりか、その大きさは数ミクロンであり、光学顕微鏡でようやく確認できる程度といいます。

初山別鉱(合成)/ Synthetic Shosanbetsuite

初山別鉱

留萌鉱(合成)/ Snthetic rumoiite

留萌鉱

天然の鉱物としては新発見だったものの、実は、留萌鉱や初山別鉱と同じ化学組成・結晶構造を持つ物質はすでに合成されています。

逆にいうと、合成物の研究がすでにあったからこそ今回の研究につながった、ということがいえます。

平成の新鉱物は北海道で発見されている

今回の発見の背景には、留萌市在住の研究家斎藤勝幸さんが、東京大物性研究所のホームページに掲載されていた自然金の調査データに興味を持ち、連絡を取ってきたのがきっかけだったとか。

ちなみに、日本において平成最初の新鉱物は、北海道札幌市豊羽鉱山から見出された豊羽鉱であり、そして平成時代の最後を飾る新鉱物も、北海道初山別村から見出された留萌鉱と初山別鉱だったということになります。

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