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活火山「十勝岳」の噴火が心配される理由_関係者は警戒【北海道】

中村 昌寛さんによる写真ACからの写真

十勝岳(2077m)は、およそ30年周期でマグマ噴火を繰り返していますが、前回の1988年~1989年にかけてのマグマ噴火から今年で31年が経過することから関係者は警戒を強めています。

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水蒸気噴火はいつでも起こり得る

前回のマグマ噴火から31年を経過し、およそ30年周期で発生しているというマグマ噴火が心配されている十勝岳ですが、噴火警戒レベル1の現在は、目下のところ「突発的な“水蒸気噴火”」の可能性が高まっているといいます。

2020年2月21日付け北海道新聞(旭川・上川版)によると、識者の見解として、「いきなりマグマ噴火が起きる可能性は低い」としながらも、「突発的な“水蒸気噴火”」は起こりうるとしています。

<2020.09.14追記>2020年9月14日午前十勝岳で火山性微動が観測されました。

リンク:北海道 十勝岳 火山性微動を観測 小規模な火山性地震が増加2020年9月14日 11時32分(NHKニュース)

<2021.04.12追記>
連日、火映(火口付近が明るく見える現象)が確認されています。

十勝岳マグマ噴火の周期

1857年→(30年後)1887年→(39年後)1926年~1928年→(34年後)1962年→(26年後)1988年~1989年→?

前回の1989年から30年経過は、2019年です。これまでの噴火周期を考えると、マグマ噴火の可能性が極めて高い時期に来ていると言わざるを得ません。

2018年群馬県の本白根山で起きた噴火では死亡者も


この「水蒸気噴火」として記憶に新しいのは、2018年1月23日に、群馬県草津市の本白根山(2171m)で発生した水蒸気噴火です。

この噴火では、発生場所から数百メートル離れた草津国際スキー場に噴石が落下し、スキー場で訓練中だった陸上自衛隊員1名が死亡、隊員7名とスキー客4人の計11人が重軽傷を負いました。

レベル1でも油断はできない

現在の十勝岳の噴火警戒レベルは「レベル1」(活火山であることに留意)ですが、前記の本白根山の例でも噴火時は「レベル1」であったことから油断はできません。

警戒レベルの段階については、当記事下部のチラシを参照してください。

フランクさんによる写真ACからの写真

近年、十勝岳の活動は活発化しており、2019年11月に山が膨らむ現象が確認されています。また、十勝岳は山体に大量の地下水をため込んでいるためどこで噴火が発生するのか予知が難しいといいます。

噴火場所のちょっとした差で、泥流などの被害が及ぶ方向が微妙に変わることも想定されているといいます。

甚大な被害をもたらした「大正泥流」の記憶

画像出典/美瑛町

画像出典/美瑛町

1926年(大正15年)5月に発生した噴火では、火口付近の残雪が解けて融雪泥流となり、爆発後わずか25~26分で火口付近から25kmの上富良野原野に到達。建物372棟を飲み込み死者行方不明者144名の大惨事となりました。

いっそうの注意喚起を

近年、十勝岳では、コース外を滑るバックカントリースキーが人気で、外国人も多く訪れるそうです。十勝岳が活火山でありその危険性を認識していない人も多いと思われ、いっそうの注意喚起が必要となっています。

画像出典/気象庁

画像出典/気象庁

<2020.06.10追記>気象台が火口付近が明るく見える発光現象を観測したと発表しました。なお、リンク先の新聞記事では、「噴火の兆候は見られないが、火口周辺に近づかないよう呼び掛けている。」としています。参照リンク:十勝岳火口で発光現象 気象台注意呼び掛け 噴火兆候はなし(北海道新聞電子版06/08 10:42)

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