北海道ローカルタレントでラジオパーソナリティのヒロ福地さんの「北海道放言シリーズ」のツイートが大人気です。
北海道放言 <なんもさ> 副詞
「気にしないで」「問題ないよ」「No Problem」「I don’t mind」「モーマンタイ」「なんくるないさ」の意。
「なんもだ」「なんもなんも」とも言う。
「なんも」は「何も」で、
そのあとは照れ屋だから言わない。
それが道産子。#北海道放言#方言#なんもさ pic.twitter.com/lZezJ7iUC4— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 6, 2020
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注目されるヒロ福地さんの動向
2019年に16年間務めたHTBの人気テレビ番組「イチオシ」を降板してから、その動向が常に注目されている北海道ローカルタレントでラジオパーソナリティのヒロ福地さん。
自らの発信力を生かして、本業以外のSNSで北海道の観光情報をはじめ、様々な地域情報を発信しています。
2020年の2月頃からスタートしたと思われる「北海道放言」と銘打ったツイートでは、イラスト付きで、北海道の方言や北海道特有の風習などを披露し、時には500以上の「いいね」がつく人気となっています。
ヒロ福地さんの「北海道放言」シリーズ 初期作品一覧
つっぺ
北海道放言 <つっぺ> 名詞
栓(せん)全般のことを言う場合もあるようだが北海道では特に鼻血の際に止血するため鼻の穴を塞ぐのに使うティッシュや綿を丸めたものを言う。
続く動詞は「かる」が正しい。ジョッピンと一緒。
「つっぺかる」
近年、花粉症が多くなり、春先に「つっぱー」が増えた。 pic.twitter.com/VX3z1l6zRt— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 21, 2020
ヒロ福地さんの「北海道放言シリーズ」は、おそらくこの2020年2月21の「つっぺ」のツイートからスタートしたものと思われます。
ご覧のとおり、絵ではなく写真で表現しています。続く「ぺったらこい」も写真でした。
ぺったらこい
北海道放言 <ぺったらこい> 形容詞
「薄っぺらい」、「平べったい」ことの意。
使用例:
「ハイヒール」の反対で「ぺったらこい靴」。
「フェラーリ」の事は「ぺったらこい車」。中身のない人間に対して「ぺったらこい人」とは言わない。#北海道放言#方言#ぺったらこい pic.twitter.com/Wi3x6e3vea
— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 22, 2020
はらぼっけ
北海道放言 <はらぼっけ> 名詞他
妊婦のことを指す。
または腹が出ている様を指す。
腹が出ていてもただ太っている場合には使わない。この絵は以前一緒スタッフのMさんに妊娠退職時にあげた絵。
使用例:
「はらぼっけだべ、無理すんな。」#北海道放言#方言#はらぼっけ pic.twitter.com/QHumFmOT2r— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 24, 2020
このツイートには、ヒロ福地さんが退職者へのプレゼントとして描いた絵が披露されています。
書かさる
北海道放言 <書かさる> 動詞
エレベーターなどで押す気がないのにボタンを押してしまった場合→押ささる
何者かの力(フォース)の存在を信じる道民ならではの表現。他にはCanの意味→書かさる
このペンまだ書かさるわ。書くことができるの意味。#北海道放言#方言#押ささる pic.twitter.com/aMRsEEelnt— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 25, 2020
ここからが本格的な「北海道放言」シリーズの始まりでしょうか。絵はさらりと描いた雰囲気です。
おんじ、めんじ
北海道放言 <おんじ、めんじ> 名詞
今では日本中に知れ渡る某テレビ局のキャラクター、onちゃん。
実は北海道にはかなり前から存在。
ただしイントネーションが違い平板。おんじ、おんちゃん → 弟
めんじ、めんちゃん → 妹
onちゃん → やすけん#北海道放言#方言#おんじ#おんちゃん pic.twitter.com/rVk3EwWDti— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 26, 2020
ヒロ福地さんの世代で使っていた言葉かどうか分かりませんが、こういうことは貴重な記録ですね。筆者も子供の頃は「弟」のことを「おんちゃ」と呼ぶ人は多くいたような気がします。
ねっぱる
北海道放言 <ねっぱる> 動詞
「ねばる」から来た言葉。
標準語の「ねばる」以上に使用範囲が広い。
例:
ネバネバする。ねっぱらない納豆。
ベタベタする。シール剥がしたあとのねっぱり。
くっつく。汗でシャツがねっぱる。ただし「粘り強く」の意味では使わない#北海道放言#方言#ねっぱる pic.twitter.com/hWo4YROugF
— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 27, 2020
これまでの薄い色の鉛筆画から、しっかりとした黒い線で描くようになってきています。
どってんこく
北海道放言 <どってんこく> 動詞
びっくりするの意。
過去形は「どってんこいた」。ひょっとして
「怒髪天を衝く」(激しく怒る様)の変形か?
びっくりして→腹を立てる・・・ばかりでもないけど。
「どってん」ってなんだ?#北海道放言#方言#どってんこく pic.twitter.com/Nf4SHnP2c5— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 28, 2020
毎日ツイートしていますね。あらかじめネタはストックされていたのでしょうか。
てんをきる
北海道放言 <てんをきる> 動詞
トランプ・花札等をシャッフルすること。
口語は「てんきる」が一般的。
(「を」は発声しない)漢字で書くと「天を切る」
→花札など上半分を下と入れ替えることを言うという説がある。#北海道放言#方言#てんをきる#本日ステドラ#朝から書いてる場合かよ pic.twitter.com/g8MMosJAMS— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) February 29, 2020
「てんをきる」は全国共通の言葉かと思っていました。狭い世界で生きていると気付かないものですね。
この絵から、描写が細かくなってきたような気がします。
ちゅうかまん
北海道放言 <ちゅうかまん> 動詞
北海道の元祖スイーツ。
「葬式まんじゅう」とも言う。小麦粉、卵、砂糖で作った生地(どら焼きの生地)のことを「中花」といい、そこから転じ「中華まん」と書く地域も多い。
抱き枕かと言うくらいでかい。#北海道放言#方言#ちゅうかまん#誇大表現に注意 pic.twitter.com/ZQxB7U0P7E
— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 1, 2020
彩色まで施されてクオリティ高いですね。
ガンゼ、ノナ
北海道放言 <ガンゼ・ノナ> 名詞
ウニのこと。
エゾバフンウニを「ガンゼ」。
キタムラサキウニを「ノナ」。浜言葉の一つで知らない人も多い。
「ガンゼ・アンド・ノーナズ」と言うバンド名ではない。
「ノーナ・リーブス」もウニとは関係ない。#北海道放言#方言#ガンゼ#ノナ#馬糞と紫 pic.twitter.com/9dBwMxQ3UO— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 2, 2020
まるで図鑑クラスです。
ちょす
北海道放言 <ちょす> 動詞
「触る」、「いじる」など接触すること。関わること。
「からかう」など人間関係も含んだ表現。可能 → ちょせる
命令否定形 → ちょすなや!#北海道放言#方言#ちょす#アラレちゃん pic.twitter.com/OOgc423MnZ— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 3, 2020
漫画家クラスのクオリティになってきました。恐れ入ります。
ぼっこてぶくろ
北海道放言 <ぼっこてぶくろ> 名詞
親指だけ集団行動ができない手袋。
別名「ミトン」。昭和40年代はほぼ母親の手作り、毛糸製。
雪玉をよく食べて取ってたわ。
毛糸も口に入るけど。ちなみに「ぼっこ」は放送自粛用語。
くわしくは野口英世読んでね。#北海道放言#方言#ぼっこてぶくろ pic.twitter.com/sUPyvYulCw— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 4, 2020
あ~ん、もう懐かしすぎてオナラが出ちゃいそうです。
たごまる
北海道方言 <たごまる> 動詞
紐が絡まる、セーターの下の長袖シャツの袖が引っかかって溜まっている状態を言う。
助動詞の「さる」をつけて意図していないのに引っかかり溜まる状態「たごまさる」の使用頻度が高い。#北海道放言#方言#たごまさる#裾までたごまさる若者#70年代ファッション pic.twitter.com/goNiHa0TSV— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 4, 2020
ちょっと絵うますぎませんか?絵かきが本業の人みたいですね。
もちょこい
北海道放言 <もちょこい> 形容詞
「くすぐったい」「かゆい」の意。
「こちょばい」とも言う。急に羽交い締めにされて体じゅうをくすぐられたら、
どれほど東京生活に慣れた気取った奴でも、
「もちょこい(こちょばい)!」
と思わず出てしまう。#北海道放言#方言#もちょこい#こちょばい pic.twitter.com/T2z8oe4yic— ヒロ福地 (@hirofukuchi24) March 5, 2020
ヒロ福地さんは本を出版するのでは?
これだけシリーズ化したネタが集まってくると、ヒロ福地さんは、これを書籍化するつもりではないかとも思えてきます。
ご本人にそのつもりながなくて、出版社からオファーが来るのではないでしょうかね。
「北海道放言」シリーズはまだまだ続きます。ツイッターをご利用になっていない方にもご覧いただけるように、この続きにつきましては、追ってまとめ記事としてお届けしようと思います。
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