深川と留萌を結ぶ「深川・留萌自動車」の2019年度内の全線開通を控えていますが、留萌市ではこれを契機に船場公園に「道の駅」を整備すべく準備を進めています。
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「深川・留萌自動車」の全線開通は2019年度内
深川と留萌市を結ぶ高規格道路「深川・留萌自動車」が2019年度内に全線開通する見通しとなり、このことで、留萌市への流入人口が増加することが想定されています。
<Googleストリートより留萌幌糠IC付近>
深川西~留萌は無料区間
「深川・留萌自動車」は、深川JCTから深川西ICまでは有料の「高速道路」ですが、そこから先、留萌ICまでは、無料の「自動車専用道路」となります。
全線開通を契機に「道の駅」を整備
このことを契機として、観光などの情報発信を強化し、街中での消費を誘導するために、留萌市では、JR留萌駅北側に位置する「船場公園」に道の駅を整備しようと準備を進めています。
しかし、全線開通に間に合わせた計画ではなく、現在「基本計画」を策定している段階のようです。
オープン時期や内容などについて、順を追ってご説明します。
留萌市道の駅基本計画(素案)を発表(2019年4月)
留萌市では、2018年(平成30年)12月に「道の駅基本構想」を策定、現在、関係する事業者などを交えて、具体的な内容を盛り込んだ「道の駅基本計画」の策定を急いでおり、2019年(令和元年)4月には「基本計画(素案)」を公表し4月12日~5月10日までパブリックコメント(市民等からの意見募集)を実施していました。
リンク:留萌市道の駅基本計画(素案)(留萌市HP)
リンク:留萌市「道の駅」の整備について(留萌市HP)
留萌の広告塔として観光PR
留萌市が計画している「道の駅」は、留萌の玄関口となる「広告塔」として、留萌の観光情報の発信や、特産品のPR・販売の役割を担うほか、広大な都市公園の中にあることの利点を生かし、イベント開催やドッグラン、パークゴルフ場などのレクリエーション機能を持たせた交流拠点とする模様。
車中泊スペースや浜焼き台など魅力満載
以下に、2019年4月にパブリックコメント用のとして公開された「基本計画(素案)」に基づいて、その内容の一部をご紹介します。
※後述しますが、この後9月24日に市議会やマスコミに対して、修正された「基本計画素案」が公表された模様で、これについては市ホームページに公開されたら確認したいと思います。
この「基本計画(素案)「」では、既存施設の船場公園管理棟に加え、「管理棟付帯施設」という名称で屋根付きの物販棟を建設する計画となっています。
こちらの図面では「物販店舗」と記載されているのが、新たに建設される「管理棟付帯施設」と思われます。
この図面の、平面図は新たに建設される新付帯施設ですが、下段の表では、既存の管理棟と新たに建設される施設がごっちゃになっており、非常に分かりづらい表現となっています。
なお「基本計画(素案)」によると、電気自動車用の充電施設や、キャンピングカー等の車中泊専用駐車場、外国人旅行者への対応も展望しているとのこと。
50人程度を収容できる「るもい浜焼き」の焼き台スペースも魅力的です。
「基本計画(素案)」が修正された模様(2019年9月)
2019年9月25日付けの北海道建設新聞によると、留萌市は24日までに「基本計画素案」をまとめたとのこと。
未だ「素案」という文字が付いているので、正式な「基本計画」ではないと思いますが、おそらく後は手続き上のプロセスが待つのみではないかと思われます。
つまり、2019年4月に公表され留萌市ホームページに掲載されている「基本計画(素案)」の段階から、パブリックコメントを経て修正されたものが、今回、北海道建設新聞が報じた内容であると思われます。
パブリックコメント前の基本計画(素案)では
留萌市ホームページで公開されている「基本計画(素案)」によると、開業当初は、
1)既存施設と新たに建設する付帯施設によりサービスを開始する予定。
2)後年度において、車中泊スペースなど駐車場の増設する予定。
3)また、同じく後年度に、既存管理棟に隣接するスペースで、子どもの遊び場や授乳スペース等を順次整備する考えとのことです。
しかし、「基本計画(素案)」には、具体的な整備時期についての記載はなく、2019年度中に「基本計画」策定を目指しているような記載となっていました。
パブリックコメント後の「基本計画(素案)」では
一方、2019年9月25日北海道建設新聞の報道では、9月24日に市がまとめた「基本計画(素案」の内容として、「屋内交流・遊戯施設」として既存管理棟と渡り廊下で接続する案が示されています。
この建物については、21年度の着工、22年度のオープン予定と記載しています。
当初の「基本計画(素案)」では”後年度に整備”とされていた部分を先に整備することになったのでしょうか。
さらに、当初の「基本計画(素案)」では、物販スペースを含む付帯施設について、先に整備して開業時に間に合わせるような記載でしたが、北海道建設新聞の報道によると、実施設計や建設工事は22年度以降となる見通しとされています。
留萌市が船場公園に道の駅 交流・遊戯施設や駐車場整備https://t.co/9xvoMydrSc
留萌市は来春の登録開業を目指している道の駅の基本計画素案をまとめた。JR留萌駅北側に位置し、国道231号に広がる船場公園7.8haを道の駅として整備する構想。 pic.twitter.com/IVn1bTKtH6— 北海道建設新聞社 (@e_kensin) September 26, 2019
上記の北海道建設新聞が報じたパース(完成予想図)をよくご覧ください。
既存施設である管理棟と渡り廊下で結ばれた建物が描かれています。この部分は当初の「基本計画(素案)」では、「後年度計画予定地」とだけ記されており、建物は描かれていませんでした。
留萌市が9月24日に取りまとめたといわれる「基本計画素案」は、市議会やマスコミ等に先に公表されたのでしょうか。ホームページでの公表を待って内容を確認したいと思います。
国交省の「重点道の駅」に選定
国土交通省では、地方創生の核となる特に優れた企画として、留萌市が取り組みを進めている道の駅を2019年(平成31年)1月30日付で「重点『道の駅』」に選定しました、
リンク:重点「道の駅」の選定について(留萌市HP)
このことにより、今後の施設整備に向け、交付金や相談体制の充実などの支援を受けられることになりました。
リンク:重点「道の駅」 新たに15箇所を選定しました!~地方創生の核となる「道の駅」の優れた取組を応援します~(国土交通省)
船場公園とは
〔船場公園〕
蛇の目寿司も豚ちゃん焼きも
凄まじい待ち時間。
海栄ラーメンも混雑中。
食いたかったな…芝生が広がり後方に丘陵。
解放感は抜群。
増毛方面の線路が微かに残る pic.twitter.com/fSZihwrZS9— 村崎 M.X. (@murasaki_scene8) August 13, 2019
「船場公園」(愛称:るしんふれ愛パーク)は、2016年(平成28年)に全面供用開始となった面積約7.8haの都市公園。
JR留萌駅の北側に位置し、国道231号に面した交通の要衝であり、留萌港を望める観光拠点です。
<Googleストリートより>
24時間無料開放されている駐車場駐車場(乗用車80台、大型車9台)とトイレのほか、ハーブ園、散策路、多目的芝生広場、ドッグランなどを備えています。
■「船場公園」(愛称:るしんふれ愛パーク)
住所 北海道留萌市船場町2丁目114
電話 0164-43-1501(管理棟)
アクセスマップ・地図
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