北海道には「シリ」の付いた地名が多いのは何故でしょう?その意味は「尻」それとも・・・。(2022.01.31 記)
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地名の「シリ」は、実は「尻」ではなかった!
北海道には「シリ」が付く地名が多いですね。北海道の地名は、アイヌ語地名に“当て字”として漢字が使われているものがほとんどです。
「シリ」が付く地名には、漢字の「尻」が当てられることが多いですが、アイヌ語の「シリ」の意味は、Bottom、Hip、Butt、Assといった、いわゆる「尻」ではありません。
「シリ」は、アイヌ語で、陸地、大地、土地、島、山などを表す言葉です。
たとえば離島の「奥尻島」の「奥尻」は、アイヌ語の「向こうの島」を意味する「イク・シリ」が由来となって、「奥尻」の漢字が当てられています。
それぞれの土地の特徴と組み合わせると、地名に使われやすい単語といえますね。
北海道に存在する「シリ」が付いた地名
奥尻(おくしり=奥尻町)
利尻(りしり=利尻町)
焼尻(やぎしり=小平町)
国後(くなしり=北方領土)
茂尻(もじり=赤平市)
上尻別(かみしりべつ=喜茂別町)
盤尻(ばんじり=恵庭市)
臼尻(うすじり=函館市)
幌茂尻(ほろもしり=根室市)
茂尻(もじり=江差町)
知内(しりうち=知内町)
網走(あばしり=網走市)
後志(しりべし=北海道後志振興局管内)
「尻」は、あくまで「尻」です。様似町の迷菓「尻餅」
なお、様似町の老舗菓子店「梅屋」が製造して同店の看板商品「尻餅」は、しっかり「お尻」の形をしています。
参考リンク:ナイスヒップなすあまはいかが? お尻の形をした様似迷菓「尻餅」(北海道ファンマガジン)
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