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信号の無い環状交差点「ラウンドアバウト」北海道で設置相次ぐ【上ノ国町・浜頓別町・北広島市】


ラウンドアバウトと呼ばれる信号のない環状交差点の設置が、北海道内で相次ぎ、道路建設関係者の間でブームになりつつあります。 ( 2020年10月24 記)

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ロータリー状の環状交差点 ラウンドアバウトとは?

ラウンドアバウトとは信号のない環状交差点。車両は円形の道路に侵入すると対向車とすれ違うことなく、常に左折によって円形交差点から外に出ることができます。

フランスのパリにある凱旋門が有名ですが、日本では1936年(昭和11年)に作られた旭川常盤ロータリーが有名で、近年では長野県飯田市の事例がよく紹介されています。

北海道におけるラインアバウトの先駆事例である「旭川常盤ロータリー」ですが、現在は、交通量の多い国道40号からの出入り口が優先されており信号が設けられていることから、完全なラウンドアバウトの運用方法とは異なっています。

公道以外では、酪農学園大学構内にあり、おそらく類似のケースは存在するのではないかと思われますが、北海道内に現存する公道のラウンドアバウトとしては、2019年の上ノ国町での事例が最初となります。

国も道も採用に積極的?

さて、ラウンドアバウトは、交通量の多い道路には不向きであることなどから、あまり普及していませんでしたが、昨年(2019年)頃から、北海道開発局が積極的に取り入れはじめているようです。

加えて、北海道が主体となる工事でもラウンドアバウトの採用が報道され、北海道はにわかにラウンドアバウトブームとなりそうです。

2019年 上ノ国町

トップバッターとなったのが北海道桧山管内の上ノ国町での事例。「大留交差点」がラウンドアバウトに改良され2019年10月11日、運用が開始されました。

<Youtube動画_上ノ国町のラウンドアバウトの様子>

画像出典/上ノ国町

2020年10月 浜頓別町

2019年の上ノ国町に続き、。2020年10月15日には浜頓別町にラウンドアバウトが誕生しました。


2020年10月20日付け北海道新聞(旭川版)によると、2019年5月に近くの道の駅の開業に伴い交通量が増加したため、滞留解消と事故防止の目的があるとのこと。

都心部のような交通量の場合は、交差点に進入できないという事態を招きかねないラウンドアバウトですが、特定の方向からの交通量を調整したい場合には有効なのでしょう。

2022年に北広島市

ラウンドアバウト採用を報じる北海道建設新聞

北海道空知総合振興局札幌建設管理部は、「きたひろしま総合運動公園線」と「北広島市道大曲椴山線」との交差点でラウンドアバウトを採用する案を示しました。

2020年10月22日付け北海道建設新聞によると、10月21日に札幌市内で開催された環境保全を考える協議会で、計画変更案として提示したとのこと。

この計画変更は、北海道日本ハムファイターズの新球場の建設により、同一時間帯に車両が集中しないよう配慮する目的があるとのことです。

前述の、上ノ国町と浜頓別町での事例は、国土交通省北海道開発局の所管ですが、今回は、北海道の管轄ということで、役所を超えてラウンドアバウトが浸透しつつあることを示しています。

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