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「住宅街で炭火!?」本州出身者が衝撃を受けた北海道のBBQ文化

北海道に住んでいると、春から夏にかけて、ご近所からふわっと炭火の匂いが漂ってくる日があります。

「ああ、どこかで焼いてるなぁ」

そんなふうに思うだけで、特に驚きもしません。

しかし先日、関西出身の同僚にこんなことを言われました。

「えっ、自宅前でバーベキューするのって北海道だけなんじゃない?」

確かに言われてみると、北海道ではかなり普通の光景です。

「ジンギスカン文化」がBBQを日常にした?

北海道では昔から、花見、運動会、地域の集まり、親戚の集合など、「人が集まるところにジンギスカンあり」という文化がありました(特に昭和の時代)。

また、家庭でも、他の鍋料理などと同様に、晩ご飯にジンギスカンという選択肢が普通でした。

本州だと「BBQセットを出す=イベント開始」という感覚かもしれませんが、北海道では、日常的に、焼肉屋ではなく自宅で“肉を焼く”風習があり、台所の収納にジンギスカン鍋がありました。この文化的下地はかなり大きい気がします

敷地が広い 住宅事情

自宅前でBBQしやすい環境として考えられるのが、北海道の住宅事情です。

北海道の一戸建ては、本州の都市部と比べると比較的敷地に余裕があるケースが多いと思われます。

もちろん地域差はありますが、雪捨て場を兼ねた広めの駐車スペースやガレージの存在が“焼ける場所”を兼ねています。

東京や大阪の住宅密集地だと、隣家との距離がかなり近いため、煙、匂いなどの問題が起きやすいと考えられます

しかし北海道では、住宅同士の距離感が比較的ゆるやかな地域が多く、「隣も焼いてるし、まあいいか」という空気が成立しやすいのでしょう。

もちろんマナーは大切ですが、“外焼肉への社会的許容度”は、かなり高い地域だと思います。

調べてみると、北海道に環境が似ている東北地方でも、自宅前BBQ率は高いようですよ。

「車庫・ガレージ焼肉」という雪国の発明

北海道のBBQ文化を語るうえで欠かせないのが、「車庫・ガレージ焼肉」です。

これは文字通り、車庫の中で焼肉をするスタイル。

本州の人からすると、「えっ、ガレージで!?」となるかもしれません。

しかし北海道では、これがかなり合理的だと思います。

豪雪に耐えるため、頑丈なスチール製ガレージを備えている家も多く、雨風にも非常に強い。1階に車庫を埋め込んだ造りの家も多いですよね。

だから、少し寒い春先や、風や小雨でも普通に焼けます。

ちょうど良い“半屋外空間”になるんですよね。外気を感じながらも、風は防げる。

しかも照明付きだから、陽が落ちても延長戦に持ち込むことが可能です。

▼ガレージで大活躍 ポータブル高速製氷機

北海道民は「夏」を逃したくない

そして何より大きいのが、北海道民の“暖かさへの執念”ではないでしょうか。

北海道の冬は長い。半年近く、「外でのんびりする」という行為自体が難しくなります。

だからこそ、春が来るとテンションが一気に上がります。「せっかく暖かいんだから、外にいたい」

雪が解け、ゴールデンウイークとともに自宅BBQ解禁です!

胆振東部地震でも話題になった「外焼肉文化」

2018年に発生した北海道胆振東部地震では、北海道全域が大規模停電となりました。

その際、多くの家庭で見られたのが、“自宅前BBQ”でした。

停電により冷蔵庫の食材がどんどん傷み始めます。電気が使えないので、IHコンロが使えません。断水が発生した地域もありました。家の中にいても、照明がつかないので薄暗い・・・。

そんな中、「冷蔵庫の食材が傷む前に、庭先で炭火で焼いちゃおう!そうだBBQだ!」

多くの人が、そう考えました。道民にとっては非常に自然な行動だったのですが、SNSでは道外から、「停電なのに焼肉?」と驚く声もあったそうです。

さいごに

筆者はマンション住まいですが、一戸建ての実家では、毎年あたたかくなると車庫でバーベキューをします。

車庫には照明もあるので、夕方から始めても問題なし。
暗くなっても炭火は続行。気づけば大人たちはビール片手に延長戦へ突入です。

そして不思議なことに、それが特別なレジャーではなく、“いつもの春”みたいな感覚なんですよね。

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