北海道で一番小さな村「音威子府村」からSOSです。音威子府名物の「音威子府そば」の名店が一時休業へ、そして「道の駅おといねっぷ」が無人状態となっているのです。
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日本一の“駅そば”として名高い音威子府駅の「常盤軒」。名物の「音威子府そば」が食べられると全国から訪れるファンも多い名店です。
その「常盤軒」、経営者夫婦も高齢となり、営業を続けるのが年々辛くなっているようです。
そしてついに2018年8月、“しばらく休業”という状況になってしまいました。
実は、昨年末から休業日が増え、営業時間も短くなっていたようです。これは、村の公式ツイッターから情報発信されていました。
“黒いそば”として音威子府村の名産品となっている「音威子府そば」ですが、現地の飲食店で食べられる場所は意外と少ないのです。
今後の存亡が心配な「常盤軒」のほか、「道の駅おといねっぷ」は、2017年12月から食堂の営業が休止状態となっています。
Googleマップによると、駅から数百メートル離れた「一路食堂」が唯一「音威子府そば」が食べられる場所なのでしょうか。
「道の駅おといねっぷ」は1993年設置、国道40号と国道275号の分岐点に位置していおり、道北観光のドライバーやライダーたちの休憩場所として利用されています。
しかし、売店と食堂については、委託されていた個人事業主が撤退したため、食堂は2017年12月から、売店は2018年1月から休業状態となり、村では後継者を探しているようです。
しかし、煩雑な管理業務が多いうえに収益性も悪いとのことで、引き受け手を探すのは難しいらしく、営業再開のニュースはまだ聞かれません。
名物の“駅そば”そして旅行者の拠り所となる“道の駅”は完全復活するのっでしょうか。どちらも、小さな村にあって貴重な観光資源であり、利用者にとっても大切な場所です。
北海道一小さな村だけに人材の不足は当然のことでしょう。
全国にこのニュースが届き、助っ人が現れることを期待したいと思います。
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北海道の北部 音威子府村は、北海道で一番小さな村です。
1912年(大正元年)の国鉄天塩線(現在の宗谷本線)の開通により、天塩川水運との結節点として市街地が形成された歴史を持ちます。
現在は、豊富な森林資源を活かして工芸の村として活性化を目指しているほか特産品として「音威子府そば」が有名です。
昭和30年くらいまではには4,000人前後で推移していた人口は、2017年9月末の住民基本台帳によると789人まで減り、北海道で一番人口の少ない村となっています。
村が消滅する危機を脱しようと村が設置したのが「北海道おといねっぷ美術工芸高等学校」。人口が減り学生も減り、もともと普通科だった高校を廃校の危機から救ったのが1984年(昭和59年)「工芸学校」への転身でした。
授業の内容は木材加工が中心の工芸コースと絵画などを学ぶ美術コースの2つ。道内、道外から生徒が集まり、学校関係者だけで人口の約2割を占めています。
コンビニですら1軒しかない何もない村だからこそ、3年間じっくりと授業や制作に打ち込めるのですね。
しかし、音威子府村がこの学校にかける費用は年間1億円以上。小さな村の負担は治作ありません。卒業生たちが村に戻ってくる例がチラホラあるにしても、過疎化に歯止めをかけるための真の活性化になんとか繋がってほしいものです。
<2019.01.22新着記事>
音威子府そば「常盤軒」は休業状態、「一路食堂」は健在_黒いそばの現況【北海道音威子府村】
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