2019年に廃線となったJR石勝線夕張支線の旧南清水沢駅が2020年4月1日そば店「そば天国村」となって復活しました。
スポンサーリンク
JR石勝線夕張支線の旧南清水沢駅は夕張支線の廃止に伴い、2019年4月1日に廃止されていました。
昭和37年(1962年)に開業、昭和59年(1984年)新夕張駅が管理する簡易委託駅として元気なご婦人が常駐していたといました。
2019年3月31日、南清水沢駅最後の日には、多くの地元の人、鉄道ファン、マスコミが駆け付け、別れを惜しみました。
廃止された「南清水沢駅」は2019年12月に公開されたアニメ映画「ぼくらの7日間戦争」夕張の風景モデルにもなりましたが、誰もいなくなった駅舎は、ひっそりと静寂に包まれていました。
しかし、まさか1年後に「そば店」として復活するとは誰が想像したでしょうか。
建物が解体されずに残ることで、“あの時”の思い出を重ねて訪ねてくる人も増えることでしょう。
2020年3月14日のこのツイートに多くの人が驚きました。筆者もこれを目にしていましたが、周辺の情報がつかめず記事化を見送っていました。
やがて地元の夕張新聞が3月23日付けで「旧南清水沢駅にそば天国村の看板を発見!」と話題にし、さらに多くの人が知ることになったようです。
ついに2020年4月1日付けで北海道新聞(空知版)が報じました。この日は、そば店「そば天国村」のオープン日。
JR北海道から旧南清水沢駅の駅舎を借りたのは、2年前まで「松乃家 そば天国 夕張店」を営んでいた松野力さん(71歳)。
復活したそば店の名前は「そば天国村」。松野さん自身が釣ったニジマスを使った「山の天ぷらそば」などを提供するとのこと。
北海道新聞(空知版)の記事によると、店主は病気のために2年前に店をたたみましたが、体調が回復するにつれ「また働きたい」と思うようになったのだと、経緯を説明しています。
ツイッターの古い日付けを探すと、実はこんな情報が隠れていました。
店主は淡々と計画していたのですね。
新聞記事では、三菱大夕張鉄道保存会の会長の言葉として「JRが保管する各駅の駅名標や踏切の名標などを市内で展示する催しを開くなど、夕張支線があった記憶を後世に残す活動が求められる」と指摘しています。
■そば天国村
住所 北海道夕張市南清水沢2丁目
アクセスマップ・地図
スポンサーリンク