「忘れない歌」廃校の小学校の記録_映像制作を続ける菊池史子さん【北海道夕張市】

2017年3月5日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の特別プログラムの1つとして「忘れない歌」という映像作品が上映されました。



制作したのは、東神楽町出身でドイツ在住の若手芸術家の菊池史子さん。

炭鉱閉山後の人口減で閉校した夕張市内の小学校の校歌をテーマにした作品で、2016年秋に1か月間夕張市内に滞在し、4校の卒業生が歌う校歌を思い出を語るインタビューとともに映像に収めたとのこと。

※画像はイメージです。夕張市とは関係ありません。

この話題は、2017年3月1日付北海道新聞地方版(中・北空知版)に掲載されており、ネット上で情報を手繰り寄せるとと、同じ3月1日付で「清水沢プロジェクト」というサイトの記事にたどり着きました。
http://www.shimizusawa.com/news/3217.html

この「清水沢プロジェクト」とは、炭鉱の面影が色濃く残る夕張市清水沢地区で、地域内外の人々が出会う恒常的な「場」づくりを行うNPO法人で、おそらく、今回の映像制作を企画したグループなのでしょう。

ここに、映像を制作した菊池史子さんのメッセージが掲載されています。

諸行無常。小学校の建物はほとんどが壊され、町にかつてあった風景がたくさん失われていました。
しかし、私は目に見えるものはたとえなくなったとしてもそこで培った精神はいつまでも個の中にあり続けるものだと思っています。

清水沢プロジェクト

今回映像化したのは、夕張市内にあった28校の小学校のうち4校。地域の中で懸命に生きてきた人たちの記憶を残す活動は続きます。

<2017.10.17追記>
2017(平成29)年10月17日付け北海道新聞朝刊「ひと」というコーナーで、菊池史子さんのこの活動が紹介されました。今年も10月まで焼く3週間夕張市内に滞在して10校分を撮影したとのこと。来年も撮影を予定しており、全校分が完成したら市内で上映会を開きたい考えとのこと。

■「忘れない歌」上映概要 ※2017年3月5日

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017 スペシャルプログラム「ゆうばりシネマテーク」

日時 2017年3月5日(日)14:00〜15:30
場所 ゆうばりホテルシューパロ1階 ライムライト
内容 映像作品の上映(36分44秒)と、菊池史子さん・清水沢プロジェクトの佐藤真奈美さん・会場の皆さんによるトーク&オープンセッション

Facebookより


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