画像出典/中ミサワホーム株式会社
画像出典/ミサワホーム株式会社
JR函館駅のすぐ隣に、2026年1月、トレーラーハウス型の無人宿泊施設が誕生します。その名も「JRモバイルイン函館」。(2025.08.11記)
全室から列車が見える“トレインビュー”が売りです。鉄道好きにはもちろん、旅先で少し変わった体験をしてみたい人にも響くコンセプトです。
使われるのは、ミサワホームの「ムーブコア」という移動可能なユニット。単なるキャンピングトレーラーではなく、断熱性・遮音性に優れた木質パネル接着工法を採用していて、真冬の函館でも快適に過ごせる仕様です。
1室は、ゆったりとした寝室に加えて、バンクベッド付きのリビングルーム、シャワー、トイレ、ウッドテラスまで完備。外に出れば、すぐ目の前を列車が通過。運が良ければ、かつて使われていた転車台も見られるかもしれません。
観光や出張で函館を訪れるとき、「駅近」はやっぱり便利。とくに函館駅は、市電やバスの乗り場、観光案内所、朝市がすべて徒歩圏内に集まっていて、拠点として非常に使いやすい場所です。
JRモバイルイン函館は、その“徒歩○分”すら不要な立地。列車を降りて、ほぼそのままチェックインできる距離感です。重いスーツケースを持っていても安心ですし、早朝列車や夜行バス利用の前後泊にも向いています。
無人ホテルというと、「ちょっと不安」「味気ない?」と思う人もいるかもしれません。
そこで参考になるのが、2019年に札幌・琴似駅前にオープンした「JRモバイルイン琴似」。こちらも無人運営ですが、宿泊客の評判も良好。キッチンや洗濯機も完備され家のような雰囲気のため、小さなお子様連れでも周囲に気を遣う必要がありません。
チェックイン・アウトはタブレットやスマホで完結し、スタッフが常駐しないぶん、人とのやりとりが最小限。ビジネス利用者からは「煩わしさがなく気楽」という声もありました。一方で「困ったときにすぐ対応してほしい」という意見もあり、そのあたりは事前案内やサポート体制の工夫が鍵になりそうです。
函館は夜景やグルメ、歴史的建物など観光資源が豊富ですが、「鉄道を楽しむ旅」の拠点としても魅力があります。北海道新幹線の終着駅であり、特急や観光列車の発着、さらには貨物列車も見られる駅はそう多くありません。
JRモバイルイン函館は、ただ宿泊するだけでなく、部屋から鉄道のある風景を眺められる点で、ちょっと特別な滞在を提供できそうです。
駅隣接の土地利用は、従来だと商業施設や駐車場が多いですが、こうした宿泊施設ができることで、駅周辺の滞在人口が増え、朝市や飲食店、観光施設への波及効果も期待できます。さらに、鉄道利用者が「宿泊ついでに鉄道旅を延長」する動機づけにもなり、JR北海道にとっても沿線価値向上につながります。
・鉄道ファン(列車を眺めながら泊まりたい人)
・函館を拠点に道南エリアを観光する人
・出張などで駅近の静かな個室を求める人
・人との接触をできるだけ減らしたい人
「JRモバイルイン函館」は、ホテルのようでホテルじゃない、新しい宿泊のかたちです。トレーラーハウスならではの非日常感と、駅隣接という圧倒的な利便性。そして全室トレインビューという“遊び心”。
寒い冬も暑い夏も、室内から列車を眺める時間は、旅の思い出として特別なものになるはずです。
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